研究職を徹底解剖!

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研究職とはどういう仕事か

大学に進学する人の割合は相当上昇してきているものの、大学院まで進学を希望する人はそれほど多くありません。

大学院は大学の上位教育機関であるとともに、研究者養成のための場所でもあります。

しかしながら大学院に進学したからといってそれが研究者となるためのルートを確実にしているわけでは全くなく、大学院を卒業したあとに普通の大卒生と同じように一般企業への就職をしていく人もかなり見られています。

ただし「研究者」という身分を手に入れるということ自体は決して難しいものではなく、大学院で博士課程までを修了したのちに大学などで募集されている研究職を希望することで「ポスドク」という研究者と名乗ることのできる立場になれます。

ポスドクは2~3年という期限付きでの採用ということになるのですが、職業としての地位は非常に不安定であり年収はかなり低くよくても年収は300万円程度、社会保険にも勧誘することができないというほとんどフリーターのような生活をしていくことになります。

ただしポスドクの中でも上位職になる「SPD」になったり、国からの支援の手厚い理化学研究所や宇宙航空研究開発などに採用されることができれば年収も倍以上になりかなり安定した仕事をしていくことができます。

そうした本格的な研究者になるのはごくわずかの優秀な人達だけなのですが、やはり研究者としてのキャリアアップを目指すならそうしたところが目標になります。

余談ですがこのポスドクや研究員としての身分は諸外国に比べて日本はかなり低く扱われており、あらかじめ裕福な家庭に生まれた人でもない限りな研究に長年打ち込むというのは難しいというのが現状となっています。

一度研究職を目指したら後戻りはできない?!

特に日本国内における研究者の地位が低いということもあり、自分がやりたい研究に打ち込むために研究職に就くことができる人というのはかなり限られた人数ということになります。

大学院を出てからまず最初に目指すことになるポスドクですが、在学中によほど優秀な論文を発表することができた天才的な才能を持っている人ならともかく、実際に採用をされるためには採用率約15%という狭き門をくぐり抜けての採用となります。

採用後の条件については上記で説明したようにフリーターとほとんど同じようなものなので、全く割に合わない就職活動ということにもなります。

同じポスドクであっても好条件となっている理化学研究所のようなところに入るためには、在学中からの人脈作りやコネというものが重要となってきます。

コネだけで採用不採用が決まるとまでは言いませんが、大学内での派閥や人間関係がその後の研究職に大きな影響を与えていくということは確実です。

大学に残って研究を続けていると准教授のように専属の仕事に就くこともできますが、その場合にも大学内で力のある教授からの引き立てがないとまず無理でしょう。

そもそもとして「研究者が金儲けをしようとしてはいけない」というふうにも言われているので、高収入の仕事に就きたいと思っている人は大学などの研究者は目指さない方がよいのかもしれません。

民間企業の研究者ではどうか

大学や専門の研究機関への就職はかなり厳しいのが研究職ですが、一方で高待遇となっているのが民間の研究者としての就職です。

化粧品メーカーや食品メーカーなどでは商品開発の時に必ず理系専門知識のある人材を採用していますが、そうした場合の年収額は600~700万円クラスと一般のサラリーマンと比較してかなり高いものとなっています。

もっともそうした民間企業の研究の場合には自分がやりたい研究をするのではなく、特定の目的を持った製品を開発するための研究をするわけなので、研究が直接利益になるというところで大学などの研究機関とは全く違うと言えるでしょう。