研究職にもコミュニケーション能力は不可欠?

研究職に新たに求められるスキルとは

「研究職」は数十年前より存在をしてきた長い歴史のある職業ですが、その適性として求められているものは常に時代とともに変遷をしてきました。

研究職が日々行っている研究は大きく3つに分類をすることができ、それぞれ「基礎研究」「応用研究」「開発研究」というふうに呼ばれています。

簡単に説明をすると、「基礎研究」とはその研究成果によって何らかの産業や技術に応用されるということを前提にせず、仮設や理論によって新たな事象を発見・証明していくための研究のことを言います。

「応用研究」とは基礎研究と逆にまずその技術をどういった製品や事例に使用するかということを前提として、特定の目的を果たすための方法を探していくというための研究もしくは、既に証明されている研究内容をもとにどういった技術に応用していくことができるかということを考えるための研究のことです。

最後の「開発研究」とは基礎研究および応用研究として既に実用化されている技術について、新しい材料や装置を使用することでより市場で強みを発揮できるようにしていくというための研究のことを言います。

かつて研究職というと最初の「基礎研究」の分野がもっとも立場的に強く従事を希望する人も多く見られていたのですが、現在では人数的に多くなっているのは「応用研究」であり民間企業でも数多くの研究所を設置して求人を出しています。

応用研究では女性研究者が強い

基礎研究として分類されている研究分野で有名なものに「宇宙科学」や「数学」といったものがあります。

簡単な例で言えば「宇宙の始まりはどのようなものだったのだろう」といった、それが直ちに製品開発に結びつくわけではない純粋に知識追求としての学問です。

一方の「応用研究」では、「既存製品よりも耐久力のある建築材を作りたい」というように何らかの目的を持って研究をしていくため、もしその研究で成果が確認すればすぐに製品ラインに乗せていくことができます。

基礎研究よりも応用研究が重視されるようになってきたという背景には女性研究者の増加があります。

女性研究者は全体の傾向的に基礎研究のような目的の漠然とした研究よりも、よりその成果を身近なものとして確認できる研究を得意とすることがあり、食品や化粧品など身の回りの製品を新たに開発していくことに大変優秀な働きをしています。

応用研究には開発研究も同時並行的に行うことが多いため、今後は研究職全体が一人や少数の専門的で尖った知識の持ち主ではなく、他のスタッフと連携しながら一つの研究を成し遂げていくというための力が求められてきます。

理系脳ではなく文系的センスも持ちたい

女性研究者が多い民間企業においては、研究だけでなく商品開発の段階から参加をする仕事を担当することもよくあります。

化粧品や食品などといった身の回りの製品を開発するためには、どういった製品にすればより消費者の心をつかむことができるかというマーカティングの能力も多く問われてきます。

つまり今後研究職においては、理系的な論理的思想だけでなく文系的な人の心を考えて進める感性が必要になってくるということになります。