専門用語集①

ポスドク(PD:Post Doctor)

「ポスドク」とは、博士号を取得した短期研究員のことです。

研究職にもいくつかの段階があり、学歴やそれまでの研究実績によってそのあとのキャリアが異なってきます。

これから研究者になろうと考える場合、まずは4年制大学を修了して学士の称号を得たあとに企業で募集をする研究職として就職をするかもしくは大学院に進学をします。

大学院修了もしくは企業などで研究をすることで博士課程を受けて「博士(Doctor)」という称号を得ることで専門の研究者としての就職先である「ポスドク」を選ぶことができるようになります。

企業の研究職の立場はサラリーマンということになるため、自分がしたい研究というよりはその企業が求める技術や製品の開発に携わるわけですが、ポスドクになることにより専門的な研究に携わっていくことができます。

ポスドクにも二種類があり大学や大学院に所属する場合と、公的機関や非営利団体に所属する場合とがあります。

ポスドクは一応はその大学なり組織なりに就職をして給与をもらいながら研究をしていく仕事となりますが、支払われる給与の額は多くても年収300~400万円程度、交通費や社会保障費もナシということがほとんどです。

しかも契約は2~3年で終了するという厳しいものなので、ポスドクになるということは研究者としてのキャリアとしては非常に不安定な状態であると言えます。

助教

大学における職階制度は2007年4月に文部科学省より学校教育法が改正されたことで大きな変革がありました。

以前までは大学で勤務をする職員は「教授」「助教授」「助手(講師)」という三段階によって規定がされていたのですが、これらの扱いは全国の大学で統一をされていたというわけではなく、特に助手(講師)という人員の位置づけが非常に不安定であったということが問題視されていました。

そこで学校教育法改正によって登場したのがこの「助教」という立場で、それまで「助教授」という名称で呼ばれていた人を「准教授(Associate Professor)」として「助手(講師)」としていた人にはっきりと「助教」という役職を与えるようにしました。

助教は一般的には博士号を取得したポスドクがその後のキャリアとして採用されることで就けるポジションとなっており、そこで実績を積んだり大学に推薦されることで准教授や教授というふうにキャリアアップをしていくことができます。

助教とは別に「助手」というポストもありますが、「助教」は独自に講義を担当することができる教授候補であるというのに対し、「助手」は自ら講義をすることなく研究を行う教授などの作業や事務を手伝うための人員として位置づけられています。

准教授

助教と同じく2007年からの学校教育法改正によって登場した大学の職階制度の一つ。

以前までは「助教授」と呼ばれており、教授について講義や研究を行う仕事をしていきます。

ただし「助教授」は教授の職務を助けるための仕事という意味合いが強かったのに対し、「准教授」は学生に教授をする講義を担当するとともに自らが学生や研究員を指導して研究をすることができるものというふうに変わっています。

教授の補助ではなく、将来の教授候補という位置づけに変わったことでより研究の自由度を高めることができるようになりました。

准教授が教授になるためには学内の教授からの引き立てがあるか、優れた研究実績を示すなどして大学に認められることが必要になります。

しかしながら大学によってはこの中間的ポストである准教授そのものを置かないこともあったり、助教授の頃とほとんど待遇が変わららないということもあるようで今後の変化が望まれるところです。